礼儀について

当道場の礼の基本といたしまして。

 

開祖、植芝盛平道主をはじめ、暦世の道主を尊敬いたし、理念、志をよく理解し、千代の栄を祈り節義を重んじることを、合気道を稽古・修業するものの道の第一義といたしております。

 

私の直接の師であります、故山口清吾先生の教えのなかにも心がけとして、「私は臣下でありその礼は大切にします」又、「その道に進むと決めたら、二夫に交へず、覚悟してことにあたれば、おのずから開け深いものが解り、会得することが出来ます。私も今だ修業中です」の言葉がありました。

 

合気道を学び志すもの、中心にもつべき礼と覚悟を学ぶことが出来ました。

 

すがすがしい思いと、すさまじさを感じ大切にいたしております。

 

平和・愛・祈り・慈悲は相手をみとめ、駆け引き無く裏切りもない、真実の世界であり、その世界を自分のなかにつくりあげることが、合気道の理念でもあると思います。

 

平成十二年六月五日

 

合気道研修会道場長 山本益司郎